影との戦い

ゲド戦記がすごいことになってるみたいです。



僕は宮崎とかジブリとか言う前に、
「“伝説”と呼ばれる原作の映像化を甘く見るな」

と、再三再四言って来たはず。
(mixiでは『デビルマン』のレビューにて)



逆にそれに真っ向から挑んだ吾郎監督は、
ある意味すごい。
ずっとエンターテインメントの世界を、
見てきたはずの人だから、
失敗したときの怖さは知ってるはずなんだ。



で、僕は思うのだけれども、
吾郎監督は鈴木プロデューサーと
日テレに乗せられて、監督に就任したものの、
実は、監督らしいことはなにもしていないし、
させてもらえなかったのではないか。



仮にも宮崎駿が育てたスタッフである。
ぽっと出の2代目の言うことなんか、
素直に聞くはずがない。

制作の現場というものは、
常にそういうものだ。

猛烈なクリエイティビティがなければ、
自分より経験のあるスタッフを、
思うように動かせるはずがない。

立場と我が儘だけで動かせば、
反ってへそを曲げるだけだ。

職人とはそういうものである。



だから、吾郎監督に罪はないかもしれない。



あるとすれば、この場合、
オファーを受けながら逃げた宮崎駿が、
一番悪いのではないか。

二馬力の事務所に引っ込んだ巨匠こそ、
あの『ゲド戦記』の映像化を台無しにした、
張本人なのではないか。



そんな妄想も浮かんだりした。
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by scafloc | 2006-07-28 20:00 | ムーヴィー
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